日本珪藻土の特性

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「珪藻土(けいそうど)」は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)で、英語では「diatomite(ダイアトマイト)」と言います。珪藻の殻は二酸化ケイ素(SiO2)でできており、珪藻土もこれが主成分です。古代の海や湖沼などで珪藻が大量に増殖し死滅すると、その死骸は水底に沈殿し、死骸の中の有機物の部分は徐々に分解されていき、最終的には二酸化ケイ素を主成分とする殻のみが残ります。このようにしてできた珪藻の化石からなる岩石が珪藻土です。

日本の珪藻土の産地は、北海道、東北、北陸(能登)、九州など、数多くの場所で産出されていますが、日本珪藻土日用雑貨製造協会加盟メーカーがが製造する珪藻土商品に使用されている珪藻土は、秋田県北秋田地方産(海水産珪藻)や石川県能登地方(海水産珪藻)産が主です。研究機関により、その吸水率と吸水速度が優れていることが実証されています。

珪藻土の粒子にはマイクロメートル単位の微細な孔が無数にあり、この孔に驚くほど大量の水分や湿気を保持できます。外気が乾燥すると孔の中の水分は自然に放出されます。珪藻土に本来備わったこの「多孔質構造」が、日本製珪藻土商品の優れた吸水性・吸湿性・調湿性を生み出すもととなっています。

湿気

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日本製珪藻土 断面図

日本珪藻土日用雑貨製造協会加盟メーカーが製造する珪藻土商品に使用されている珪藻土は、日本国内で厳密な品質管理の元、素材を検査しながら製造されています。成分の安全性についても、研究機関により調査・実証されています。